「12万人。」
あの頃には、想像もできなかった景色。
先月、一つの大きな節目を迎えることができました。
【 延べ観客数:12万人達成 】(大人は含まず、子どもの人数のみ)
【 通算公演数:1100回 】
(※一般イベントを除いた、幼稚園・保育園等の施設公演のみの集計)
今の『バルーンアートショー』の形にたどり着くまでには、大きな転換点がありました。
「公共の福祉」としてのバルーンアート
2000年ごろ、私は企業イベントやパーティーを中心に活動していました。
華やかな現場、景気の良い企業。大人向けのパフォーマンスが主戦場だったあの頃、幼稚園や保育園からの依頼も届いてはいましたが、企業向けと同じ見積もりを出せば、当然ながら決まることはありませんでした。
そこで考えました。 「景気の良い企業ばかりを相手にしていては、バルーンパフォーマーは真に社会に認めてもらえないのではないか」
バルーンアートを文化として根付かせるために、半分は「公共の福祉」としての側面を持たせた料金設定にし、それでも事業として成立する仕組みをゼロからつくりあげてみよう。そう決めて、2006年ごろから徐々に幼保公演の世界へ足を踏み入れました。
「子ども向け」を再定義した、試行錯誤の5年間
しかし、現実は甘くありませんでした。 それまで大人に絶賛されていたパフォーマンスをそのまま子どもたちに見せても、全く通用しなかったのです。作品そのものには喜んでくれるんですが、パフォーマンス自体のウケがよくないし、「心」が届いていない印象・・・。
そこからが本当の戦いでした。
児童心理学の知見を紐解き、児童演劇の本場である北欧の考え方を参考にしながら、「子どもにとってのショーとはどうあるべきか」を自分なりに一から考え直しました。 試しては改良し、失敗しては練り直す。その繰り返し。
当時はこちらから積極的に広報や売り込みをすることはせず、リクエストをいただいた中から、最低限の事業性を維持できるものだけに絞って、1つ1つ丁寧に向き合ってきました。
そのため、納得のいく「完成形」が見えてくるまでに5年、公演数にしてちょうど100回。じっくりと時間をかけて基礎を固めたこの時期が、今の僕の土台となっています。
12万人の子どもたちへ、感謝を込めて
2012年から本格的な展開を始め、途中、パンデミックという未曾有の事態も経験しました。いやぁ、あの頃は思い出したくもないですねぇ・・・。しかし、立ち止まることなく一歩ずつ積み重ねてきた結果、この「12万人」という数字に辿り着きました。
この景色は、企業イベントの合間に「子どもたちのために何ができるか」を自問自答していたころには想像もしていなかったですね。
これまで『バルーンアートショー』をご依頼いただいた全ての園の関係者の皆様、そして、かけがえのない笑顔を見せてくれた12万人の子どもたちに、心から感謝します。
これからも、一つひとつの風船に物語を込めて。 どうぞよろしくお願いします。
2026年4月
風船職人SHINO
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