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風船職人SHINO コンプライアンス宣言 〜バルーンアートを文化に〜

  ■ コンプライアンス宣言に寄せて 「キャラクターに頼らない。それは、プロとしての自問自答から始まりました」 趣味で初めて風船をひねったのは1995年のこと。  最初は僕も、キャラクターが持つ魔法のような力に助けられたことがありました。ストリートで活動していた頃、ドラえもんやピ...

2026年1月23日金曜日

風船職人SHINO コンプライアンス宣言 〜バルーンアートを文化に〜


 ■ コンプライアンス宣言に寄せて

「キャラクターに頼らない。それは、プロとしての自問自答から始まりました」

趣味で初めて風船をひねったのは1995年のこと。 

最初は僕も、キャラクターが持つ魔法のような力に助けられたことがありました。ストリートで活動していた頃、ドラえもんやピンクパンサーなどの有名なキャラクターを作れば一瞬で子供たちの目が輝き、人だかりができる。その「手っ取り早い成功」の甘い誘惑を、僕自身も知っています。

しかし、プロとして歩むうえで、次のように考えるようになりました。 「この作品の魅力の9割は、元々のキャラクターが持つ力ではないか? 自分は、誰かが用意してくれた『正解』をただなぞっているに過ぎないのではないか」

配色もプロポーションも完成されているうえに知名度や歴史も乗っかっている既製品を模倣し、それを自分の実力であるかのように錯覚してしまうこと。それは、表現の世界に生きる職人として、あまりに危うく、そして恥ずかしいことではないか——。そんな自問自答を繰り返して「キャラクターに頼らない」スタイルを貫くようになりました。


「バルーンなら、みんなやってるから大丈夫でしょ」 そんな空気が、今の業界の作り手側にも、受け手側にも漂っているのを感じます。しかし、誰かが膨大な予算と時間、そして情熱をかけて育ててきた「価値」を、許可なく自分の利益のために使うことは、クリエイターに対する礼儀に欠けます。


バルーンアートが、いつまでも「本物」として社会に認められないのは、こうした「甘え」が根底にあるからかもしれません。僕は、バルーンアートを独自の美学と倫理を伴う「文化」へと高めたいのです。

真っ白なところから、素材である風船の柔らかさや、曲線のやさしさを引き出し、自分だけの美しさを見つけ出すアプローチこそ王道。だけれども、もし模倣するのであればルールを守り、敬意を持って筋を通す。その「一本道」を進むことこそが、プロとしての矜持であり、社会に対する責任だと考えています。


風船職人SHINO:コンプライアンス宣言

私は、バルーンアートを一つの自立した「文化」へと高めることを目指し、以下の通り指針を掲げます。

1. 著作権の尊重と表現の節度

不特定多数の目に触れる場(パフォーマンス、展示、SNS等)および営利目的において、第三者が権利を保有するキャラクターの模倣・制作を、ライセンス契約や公式からの依頼がある場合を除き、行いません。キャラクターの持つ価値を尊重し、権利者の利益を損なわないことは、表現の世界に生きる職人としての最低限の礼儀であると考えます。

2. 「工芸」としてのバルーンアートの追求

バルーンアートを、日本古来の「素材の良さを引き出す工芸」に近いものと捉えています。この分野の伝統である「クラシックな造形」を重んじ、そこに自らの感性を乗せた「オリジナル要素」を組み合わせることで、素材の特性を活かした真の美しさを追求します。

3. 社会的責任とプロの矜持

バルーンアートが社会的に自立したプロの仕事としてリスペクトされるためには、明確な倫理観が必要です。「バルーンだから許される」という甘えを排し、法令を遵守し、誠実な活動を継続することで、バルーンアートの社会的地位の向上に寄与します。

■ 最後に

「ミッキーとかを作るのかなと思ってたんですが、キャラクターを作らなくても、こんなに子どもが盛り上がるんですね。シノさんの作品は温かみがあって、すごくよかったです」

ある園の先生からいただいたこの言葉は、今も僕の心の支えです。 キャラクターに頼らなくても、作品の造形、色使い、そしてショーの構成力があれば、子供たちの心には「本物の感動」が届きます。

安易な近道を選ばず、素材と真摯に向き合い、独自の美を積み上げる。 これからも、その一本道の先にバルーンアートが「文化」として根付く未来があると信じて、私は今日も現場に立ち続けます。


2026年1月吉日 風船職人SHINO


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